Project1000の家づくりとは、
その「家族の生き方をデザインする」ことです

①コンセプトと形について
　それぞれの家庭にある本質的に大事なものがコンセプトです。この大事なものを包み込むカタチを見つけ出すことが設計のスタートです。
②家族の距離と境界のあり方について
　家族の人間関係は新しく作ったり、変えたり、強化できるものです。そのために、家族同士の距離や時間を考えていきます。家族の成長を考えたり、視線や音のあり方を考えたりしながら、家族それぞれにとって気持ちのいい関係性を生み出します。
③社会とつながる家をどう考えるか
　家は、公共の道路に面してしか建てられません。誰もが美しい街に住みたいと思うから、家づくりは社会とのつながりもデザインすることになるのです。それぞれが道路に面した塀や緑や駐車場等を考えてみましょう。

はじまり

Project1000は、1997年に建築家の山下保博（アトリエ・天工人主宰）を中心に建築関係者が集まり立ち上げました。 そのきっかけは、阪神淡路大震災の復興に際して、建築家、施工会社に求められていること、できることを改めて考え直したことにあります。当時は被災者の仮設住宅などが報道され、限られた時間と予算の中で良い住環境をつくることが求められていました。
「1000万円で住宅をつくることはできないか」
ここからProject1000は始まりました。

社会に発信したい、「もっとこうなればいい」家づくり

Project1000は社会に対して、家づくりの仕組みや枠組み自体、もっとこうなればいいという提案を続けていきたいと考えています。たとえば「コストの透明性」「適正価格」「1000万円台の工事費」は、Project1000の立ち上げ当時、業界の常識をくつがえす提案でした。しかし多くのメディアを通じてメッセージを送り続けたことで、徐々に認知され、今では同業他社の間にも定着してきた感があります。ひとりのクライアントの暮らしを実現するための「もっとこうなればいい」という想いをかなえるために、時には常識や慣習と向き合い、社会を変革していこうという姿勢を貫いています。

建築家と施工会社のチーム制だからできる
デザイン×品質・マネージメント　両立の家づくり

Project1000は、ひとことで言うと「建築家と施工会社のチーム制による家づくり」です。一般的に、建築家は高度な空間提案力を持っていますが、積算、プロジェクトマネージメント、施工技術については、必ずしも高いスキルを持ってはいません。しかし、設計段階からそれらの要件をクリアしていなければ、経済的で高品質な家を建てることはできません。建築家の家はデザイン性が高いけど、使いにくい、高くつく――ときどきそんなことが起こります。そこでProject1000では、建築家と施工会社が一体となって設計・施工を行うチームをつくりました。チームを形成することで、デザインがうまいだけでなく、お金と時間と品質のマネージメントがうまい家づくりができるのです。

家づくりは設計者と施工者のチームプレイ
プロセンのチーム制は、臨時招集ではなくて、継続メンバー制

家づくりは、一般的に建築家と施工会社が臨時招集された、いわばワールドカップのナショナルチームのようなもの。チームワークの調整は困難を極めます。しかしProject1000は、常時一緒にプレイしているクラブチーム。だから、建築家から繰り出されるユニークなパスも、施工会社は難なく受け止められる。これが、高度なデザインを経済的で高品質に仕上げるマネージメントの高さの由縁です。したがって、メンバーの建築家、施工会社の選抜は慎重。こだわりの既存メンバーが納得するまで設計施工をともにした建築家・施工会社だけを、新メンバーとして迎え入れています。拡大路線の住宅プロデュースビジネスと違った、Project1000の特徴のひとつです。

現在の建築家・施工会社チーム一覧