近隣住宅が建て込んでおり、南側隣地アパートの将来的な建て直しを予測した結果、壁面ではなく上部から中庭を通して光を取り入れる計画となりました。この中庭には植栽が置かれ、リビングとキッチンの空間を仕切るパーテーションを兼ねています。外壁を折り曲げる行為により1F外部に駐車スペースが生まれ、建物内部の空間に変化を与えています。構造は、耐力壁として考えることが可能な収納を内部に設置することで、仕切りの無い大空間を実現させています。フォトグラファーのクライアントと共に光の取り入れ方を常に考え、一つ一つのディテールについても両者で慎重に検討を重ねた結果、これまでのProject1000にはない豊な空間と、細部まで作りこまれた住宅となりました。
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photo by Takao Sakai