私鉄最寄り駅から徒歩3分の閑静な住宅地に建つ4人家族(夫婦と子供2人)のための住宅です。住宅密集地にある奥に細長い敷地であるため、1階の奥にデッキスペースを、2階の中央部にテラスを設け、そこから隣家の視線を遮りつつ光や風を取り入れるようにしています。細長い敷地形状を活かした奥まで視線が抜ける平面計画とし、また、階段まわりに吹抜けを設けるなど、床面積以上に広さを感じることのできる空間となっています。デッキスペースに植えたヤマボウシや階段の落す影により、時間の流れや季節の移ろいを実感することのできる、数字には表れない豊かな空間がここには存在しています。