敷地は駅から徒歩10分程の住宅街の中にあります。 家族3人のためのこの住宅は、必要最小限の空間と要素として、 その中でも特にこだわった2階のLDKが特徴的な建物です。 外観は、プロダクト好きなご主人がイメージするアイコンのような家になるように、 いちばんの家族の居場所となるリビングが建物から張り出した形になりました。 この形から、家の名前を“飛居(とうきょ)”と名付けています。 張り出すことによってリビングの面積を最大限に広く取れ、また両端に大きく取った開口と吹き抜けによって、開放的な気持ちのいい空間になりました。 無垢材のフローリングの塗装をクライアントと一緒に行い、これから生活していく中でできていくキズも活きるような、味のあるヴィンテージの空間になっていくことが楽しみな家になりました。
photo by 傍島 利浩