25坪の狭小敷地に建つ4人家族(夫婦と子供2人)のための住宅です。できるだけ壁を設けず引戸を多用することで、限られた床面積の中に4人それぞれの個室を確保しつつ、将来的な家族構成や用途の変更にも対応でき、風通しの良い開放的な住宅を実現しました。また、道路斜線等の法的規制に基づいた最大限のボリュームを確保し、その中でロフトを設けたり天井高さを調整したりして、床面積以上の「拡がり感」を演出しています。敷地周辺は住宅密集地ではありますが、開口部の位置や形状・種類を考慮することで、自然採光及び通風を確保し、さらに上下階のつながりを利用した重力換気を行うなど、機械設備に頼りすぎない居住空間を目指しています。
photo by 絹巻 豊