敷地は、古くからお父様が所有する関西特有の2戸1の半分で、 解体、新築したご夫妻とお子さんの住宅である。 限られたご予算の中で、 如何にクオリティを求め、空間の優位性を図るかが初期からのテーマであった。 ご要望を踏まえた中で、 シンプルに構造を成立させ、仕様を上げていく。 その操作の連続により、 坪50万前半には見えない空間を作り上げた。 内部は、 ご主人の趣味である熱帯魚の水槽が玄関で出迎える。 商業地域の中にも、 プライベートを確保しながら、 十分な光が入るよう、随所に工夫を施ししたLDKは、十分な広さも感じさせる。 また、お子さんの将来も見据え、 フレキシブルな計画とした。 クライアント・工務店・設計の3者でコスト面も含め、 共有したプロセスにより実現した。
photo by 笹倉 洋平